オフィスエントランスの5色35事例に見る「色」活用のキホンと効果

デザイン

2015.12.16

色には人の心理を変化させる効果がある。オフィスをどのような色を基調にデザインするかで、その会社のイメージや社員の快適さが変化することもある。また、集中力がアップしたり会議が活性化したりする効果を持つ色もある。今回は、オフィスのエントランスで効果的に色彩を活用している5色35事例をピックアップして紹介していく。

赤

赤は活発さややる気、挑戦、情熱など気分を盛り上げる効果がある。独創的なアイデアを生み出すのにも適しているので、会議室などに差し色として入れると良い話し合いができるだろう。また、エントランスに用いると情熱的、革新的な熱いイメージを印象付けることができるようだ。

では、実際にオフィスのエントランスに用いている企業を見てみよう。

このように赤を挿し色程度に使うケースから、全面的に打ち出すパターンまで様々だ。また照明とのコンビネーションで明るめの赤い雰囲気を出すことも、情熱的な赤を演出することも出来ることがわかる。

白

白は純潔さや純真さを表す。過去を清算してリセットする色とも言われている。清潔感があるので医療機関で使われることが多い。オフィスでは空間を広く見せたい場合に使用することもある。また、他の色と合わせて使うことで他の色を引き立たせる力もある。

では、実際にオフィスのエントランスに用いている企業を見てみよう。

BSIグループジャパン株式会社

出展・事例詳細：事務所デザイン.COM
デザイン：株式会社オフィスマネジメントシステム

ソリットコンサルティング株式会社

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デザイン：株式会社フロンティアコンサルティング

ガイア株式会社

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デザイン：株式会社ドラフト

PLAN－B

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デザイン：株式会社フロンティアコンサルティング

デジタルワン株式会社

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デザイン：株式会社ヴィス

株式会社スタイルサーチ

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デザイン：株式会社ヴィス

株式会社ネオキャリア

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デザイン：株式会社ヴィス

同じ白でも、モノトーン的な使い方、暖かみのある使い方、光沢感のある使い方など様々な使い方で全く変わった印象を持つことがわかる。白は色の主張が少ない分、その素材の持つ印象がそのまま伝わる形になる。そして赤と比べると空間が広く感じるのは間違いないようだ。

青

青は冷静、誠実、集中、信頼などの印象を与え、精神的に落ち着かせる作用がある。営業が多い会社のオフィスに使用すると、リラックスできて良いといわれている。また、会議室で使用すると時間の経過をゆっくりと感じ、じっくりと冷静に話し合いができるという効果がある。

では、実際にオフィスのエントランスに用いている企業を見てみよう。

フューチャー・コミュニケーションズ

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デザイン：株式会社フロンティアコンサルティング

オートノミー株式会社

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デザイン：株式会社ミダス

株式会社テレビ朝日ミュージック

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デザイン：ws+design,inc.

SEPTENI TECHNOLOGY CO., LTD.

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デザイン：株式会社フロンティアコンサルティング

株式会社アクシス

出展：事務所デザイン.COM
デザイン：ユニオンテック株式会社

データ・デザイン

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デザイン：株式会社フロンティアコンサルティング

株式会社コベルコパーソネル

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デザイン：株式会社ヴィス

こうしてみると、青は落ち着いた印象になるだけでなく、海や空や宇宙といったスケールの大きなものを想起させる効果もあり、信頼性や広がりを感じることができる。またこちらも照明を使って明るい清潔感を演出することも、深い重厚感を出すこともできることがわかる。

黄

黄色は活動的で元気な印象を与える。明るいイメージがあるので、エントランスに取り入れるのも効果的。また、集中力を高める効果もあると言われているので、文房具など小物に取り入れるのも良いだろう。一方で黄色は刺激的な色でもあり、不安感を引き起こす人もいるようだ。黄色の部屋は正気を失いやすくなるという研究結果もあるため、会議室の色にはあまり使われないようだ。

では、実際にオフィスのエントランスに用いている企業を見てみよう。

株式会社アイモバイル

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デザイン：株式会社ヴィス

株式会社イエローワーカーズ

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デザイン：株式会社ワーク

投資顧問会社

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デザイン：株式会社ワーク

ライフコム株式会社

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デザイン：株式会社ワーク

株式会社リューノス

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デザイン：株式会社ヴィス

DHLサプライチェーン株式会社

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デザイン：株式会社ミダス

株式会社医療サービス研究所

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デザイン：株式会社フレームス

ノーマルな黄色と、少し明るい黄色の2系統が使われている。また基本的には黄色は白とのコンビネーションで用いられることが多いようだが、黒やシルバーといった色との掛け合わせでも独自の世界観を演出することができるようだ。

緑

緑には、心や身体の疲れを癒したり、緊張を緩和したりする効果がある。長時間のデスクワークなどストレスの溜まる作業をするスペースに緑を入れると心を落ち着かせてリラックスさせてくれる。観葉植物などで取り入れるのもいいだろう。

では、実際にオフィスのエントランスに用いている企業を見てみよう。

ターゲッティング株式会社

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デザイン：株式会社WM

株式会社生活の木

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デザイン：ws+design,inc.

アイウェイズ

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デザイン：株式会社フロンティアコンサルティング

マーシュ

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デザイン：株式会社フロンティアコンサルティング

株式会社スターダストコミュニケーションズ

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デザイン：株式会社ヴィス

株式会社エスキュービズム

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デザイン：株式会社ドラフト

中央グリーン開発株式会社

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デザイン：株式会社ミダス

多くの場合、緑は観葉植物がポイントとして活用されることが多いようだ。観葉植物も部分的に配置されているケースもあるが、前面に押し出した使われ方をしているケースも目立つ。また観葉植物ではない形で緑を利用する場合は、少し色が強い影響もあり、白や黒といった主張しない色と併せて活用されているケースが多い。

この他の色にもそれぞれ様々な効果がある。寒色系は鎮静効果や体感温度を下げる効果、暖色系は元気にする効果や体感温度を上げる効果とわけることもできるが、その中でも彩度や明度の違いで印象が大きく変わってくる。彩度が高いと派手な印象となり、低いと地味な印象になる。パステルカラーのような明度が高い色は柔らかい又は弱い印象を持つ。

色のはたらきをそれぞれのスペースで上手く活用すれば、オフィスをより快適にすることができるだろう。働く人や訪れる人の会社への印象にも変化をもたらすだろう。

今のあなたのオフィスのエントランスにはどのような意味が込められているのだろうか。また次の移転先ではどのようなエントランスのイメージを思い描いているだろうか。一度これをヒントにイメージを膨らませてもいいかもしれない。